7月9日(木)に政策カフェが開催されました。
今回は、ロバート・フェルドマン氏(モルガン・スタンレーMUFG証券マネージングディレクター チーフエコノミスト)、高橋洋一氏(嘉悦大学教授)のほか、政府で国家戦略特区の実務責任者として活躍される藤原豊氏(内閣府地方創生室次長)をお招きし、「成長戦略の検証/日本経済の行方」を討論しました。
また当日、飛び入りで堺屋太一氏(元経済企画庁長官、作家)もご参加されました。
フェルドマン氏からは、「データを元に日本経済の今後の成長可能性について」、藤原氏からは「国家戦略特区の概要を通し日本における規制改革の現状について」、高橋氏からは「国家戦略特区に期待すること」、堺屋氏からは「安全な国、日本」ということで、お話頂き、いつもながら活発な議論がなされました。
中でも、
■「労働生産性を挙げれば、成長率を3%にすることが可能」(フェルドマン氏)と、簡単な方程式をもとにした日本経済の今後の可能性に関する説明は、わかりやすく、マスメディアでもあまり報じられない内容なので、とても貴重なものでもありました。
■それから、藤原氏からの「岩盤規制を全国レベルで改革しようと思っても時間がかかる。(国家戦略特区とは)民間の事業者や自治体の力を借り具体的な事業提案、事業構想をもって特定エリアで一点突破していこうというアプローチである」という端的な説明も、普段政策の現場に身を置く方々から直にお話を伺える政策カフェならではのコメントだったように思います。
■堺屋氏からは、移民政策についてこんなご指摘を頂きました。 「相撲取りは日本語が堪能で日本の生活に馴染んでいるが、サッカーや野球選手が日本になじまない。その理由は、相撲取りは親方になるのが目的だが、サッカー、野球選手は欧州やアメリカリーグに所属するのが目的だから。日本に来る外国人は定住する人を集めなければいけない」と。 今後移民政策を考えていく上で重要な興味深い論点の一つかと思います。
今回ご参加頂いた方からは、「非常に贅沢な空間ですよね」というご意見も頂いております。
このページをご覧になって頂いている皆様には、ぜひ政策カフェにお越しいただき、普段、疑問に思ってらっしゃることをぶつけていただけたらとおもいます。
※藤原豊氏(内閣府地方創生室次長)が当日使用された資料をこちらからご覧いただけます。